障害年金の新聞報道を見て(2025/4/30)
障害年金の審査が、いま全国で急激に厳しくなっているという。2024年度は、前年の2倍以上にあたる約3万人が「不支給」とされたという。私の知る社労士仲間も、「以前なら通っていた人が軒並み落ちている」と戸惑いの声を上げている。特に精神障害や発達障害の申請で、診断書が2級相当でも却下される事例が目立つ。また、不当なカルテ開示も増えている。背景には、年金機構の担当トップが昨秋に交代し、書類の扱いが急に厳格化されたことがあるという。問題なのは、申請者に会ったこともない職員と医師が、書類だけで支給の可否を決めている点だ。しかも基準は50年前から変わっていない。助けが必要な人が支えを得られず、静かに追い詰められていく――この理不尽さを、私は見過ごせない。
